ネット証券の正しい選び方と知っておきたい5つのポイント
10年ほど前のネット証券と現在のネット証券では、サービスや費用などあらゆる点が異なっています。
どのネット証券を選ぶのかによって、どれほどの経費がかかるのか、取引自体が簡単になるのか大きく変わってきてしまいます。
つまり最初の証券会社選びが非常に重要になる事です。
ネット証券を選ぶ際の5つのポイントについて解説していますので、参考にしてください。
ネット証券を決める時は、少なくとも上記の5つのポイントはチェックしておきましょう。
手数料と口座入金コスト
ネット証券は店舗のある証券会社と比較すると取引の度に必要になる約定手数料が安く設定されています。
しかし全てのネット証券が同じ金額の手数料ではありません。
5万円から10万円までの少額取引の手数料が安い証券会社もあれば、高額取引の手数料が安い証券会社もあります。
ネット証券の中には、1回ごとの取引ではなく、1日の取引合計金額によって手数料を設定している証券会社もあります。
ですから取引金額ごとにどれくらいの手数料が発生するのかを証券会社を決める前に確認しておきましょう。
また1日に何度も取引するのか?それとも取引回数が少ないのか?自分できちんと把握しておくことも重要です。
セキュリティ対策のレベル
ネット証券での取引すべては、インターネット回線を使用したものであるため、セキュリティ対策が重要になります。
セキュリティ対策は少なくとも以下の3つについて確認する必要があるでしょう。
- 暗号化通信
- ログイン2重パスワード
- サーバー障害時の回線確保
ネット証券で安定した取引を行うためには、上記の3つのセキュリティ対策が取られていなければなりません。
暗号化通信
ほとんどのネット証券では、すでにSSL通信が行われていますが、これはセキュリティとしての基本的な部分なので必ずチェックしてください。
ログイン2重パスワード
ネット証券だけに限らず、多くのサイトで不正ログイン被害が続出しています。
その理由は、単純なIDとパスワードの入力という問題です。
そのため金融系のサイトでは、IDとパスワードに加えて、もう一つのセキュリティコードを設定するようになっています。
ご利用になるネット証券で、2重パスワード対策が取られているかを確認しておきましょう。
サーバー障害時の回線確保
ネット証券もインターネット回線を利用しているため、サーバートラブルが発生することもあります。
重要なのは、サーバートラブルが起きた時に、引き続き取引ができるような別回線が用意されているかという点です。
サーバートラブルが原因で、売り時を逸してしまうなら大きな損失になるので、この点も十分注意してください。
サービスとツールの豊富さ
銘柄検索やチャート表示、テクニカル指標などの基本的なツールは、どこのネット証券でも揃っているはずです。
しかしそれぞれ独自のツールも利用者のために開発しており、その使い勝手を事前に試してみることも重要です。
ツールが無料か有料かという部分も、各ネット証券によって差があるため、無料で使えるツールのレベルをチェックしておきましょう。
スマホ対応しているか
ネット証券会社では、株価のチェックや取引をスピーディに行えるようにスマホアプリを開発しています。
外出中でも取引をする機会が増えてくるため、パソコン画面での使い勝手に加えて、スマホアプリの使用感も確認しておくようにしましょう。
パソコン画面での取引はとてもやりやすいのに、アプリは使いにくいネット証券もありまし、その逆もあります。
証券会社は長期的に使うことになるため、後で不満を感じることがないようにしましょう。
購入できる金融商品の種類
ネット証券ごとに、どのような株式や投資信託を扱っているのか、微妙に異なっています。
初めて投資を行う時は、投資信託が多いかもしれませんが、取引に慣れてくると現物取引などを始めたいと思われるかもしれません。
どのような銘柄を取引する予定なのか、ネット証券で扱っている銘柄が豊富なのかチェックすることは大切です。
海外の銘柄を取り扱いしているネット証券、IPOの取り扱いが多いネット証券など、それぞれネット証券ごとの特徴もあります。
ですから証券会社を決める時は、自分がどのような取引を行っていく予定なのか、取り扱い金融商品の種類が豊富なのかを事前に調べておきましょう。
ネット証券と一言で言っても、それぞれ手数料や特徴が異なっているものです。 おすすめのネット証券がどこなのかという事は、どのような金融商品を取引するかによって、人それぞれ異なっています。
自分がどのように投資をしていきたいのか、また取引に関係する手数料がどれくらいかを事前にチェックしてからネット証券を選択しましょう。