脳梗塞は食べ物とサプリでも予防できる
発作による死亡率が高く、一命を取り留めた場合でも予後が不良になりがちな病気のひとつに脳梗塞があります。
恐ろしい病気ではありますが、普段から対策を心がけることで発症のリスクを減らすことは可能です。
その症状や生活習慣との関わり、予防におすすめのサプリや食べ物をご紹介しましょう。
死因の上位に位置する脳梗塞
脳梗塞は脳血管障害の一種で、脳内の血管が詰まることにより周囲の脳組織が壊死する病気です。
死亡率も高く、日本ではがんや心疾患などと並んで広い範囲の年代で死因の上位となっています。
症状としては身体の左右片側で起きる片麻痺や意識障害、言語障害などがあり、これらの症状が急激に引き起こされる発作を脳卒中といいます。
脳血管障害にはほかに脳内出血やクモ膜下出血などの脳出血が含まれますが、脳卒中のうち脳梗塞による発作は約6割から7割とその大半を占めています。
脳梗塞の発作が起きると麻痺や言語障害などの後遺症で寝たきりになったり介護が必要になったりするなど、予後も良くありません。
生活習慣と密接な関係がある
脳梗塞は普段の生活習慣と関わりが深い病気です。
生活習慣が病気の原因に深い関わりを持つということは、生活習慣を見直すことで症状の改善や予防につながる効果が期待できるということでもあります。
どのような生活習慣が脳梗塞の原因となり、どのようにすればその症状が出る前に対策ができるのかを知っておくことが大切です。
脳梗塞を引き起こす原因とは?
脳梗塞の症状を引き起こす直接の原因は、血管を詰まらせる血栓です。
血栓は血中の中性脂肪や悪玉コレステロールが増えて血液の粘度が上がっていわゆるドロドロの状態になることで発生しやすくなります。
また老化や生活習慣によって血管が硬くなってしまう動脈硬化も血栓ができやすくなる要因です。
動脈硬化を防ぎ、いかに血栓を発生させないようにするかが脳梗塞予防のポイントです。
脳梗塞のリスクを上げる生活習慣を知ろう
血栓ができる原因として、主に次の生活習慣が挙げられます。
- 飲酒
- 喫煙
- 運動不足
- 肥満
- ストレス
過度な飲酒は血圧を上げ血栓ができるリスクも高めるため禁物です。
ビールなら1日に中瓶1本、日本酒なら1合までを目安とし、週に1日か2日は休肝日を設けましょう。
また日々の食事で摂取したカロリーのうち消費しきれなかった分は血栓を作る要因となるので、運動不足と肥満にも注意が必要です。
喫煙やストレスはあらゆる危険因子の引き金になり得る、まさに万病のもとです。
要はこれらの原因を遠ざけること、つまり過度な飲酒や喫煙を控えて適度な運動を行い、ストレスフリーな生活を送ることが脳梗塞の予防に有効と考えられます。
脳梗塞対策に有効な食べ物
次に生活習慣を改善する際に欠かせない、食事内容の見直しについて見ていきましょう。
血栓の予防になり脳梗塞の対策として有効な食べ物は、主に次のようなものです。
- 青魚
- 青野菜
- 海藻類
- 大豆、納豆
- 酢
- タマネギ
サバやイワシ、サンマといった青魚にはDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)といった必須脂肪酸が多く含まれています。
これらの栄養素には悪玉といわれるLDLコレステロールの値を下げ血液をサラサラにする効果があり、動脈硬化や血栓の予防に高い効果が見込めます。
青野菜や海藻類に含まれる水溶性食物繊維やカリウムは中性脂肪とナトリウムの排出を促すため、同様の効果があります。
納豆に含まれるナットウキナーゼという酵素には血栓を溶かす作用があるため、症状の改善にも最適です。
酢やタマネギにも血液をサラサラにする効果があるため、積極的に摂り入れるようにしましょう。
おすすめサプリ、赤みみず粉末
食事だけでは摂りにくい栄養素を手軽に摂取するのに役立つのがサプリメントです。
脳梗塞の予防におすすめなサプリは次の2つです。
赤みみず粉末は、ルンブルクスルベルスという食用赤みみずを主成分にしたサプリです。
赤みみずに含まれるルンブロキナーゼという酵素には血栓溶解作用があるため、動脈硬化を改善する効果が期待できるとして注目されています。
血液や血管の健康が気になる中高年の方には特におすすめ。
粉末がカプセル状になった飲みやすいタイプの商品も多数販売されています。
DHAとEPAは先述の青魚に含まれる栄養素ですが、魚を食べる機会が少ないと不足しがちになるためサプリで補うのもいい方法です。
サプリなら1日数粒で必要摂取量を手軽に補うことができます。
まとめ
脳血管障害の一種である脳梗塞は、がんや心疾患と並んで死因の上位を占める恐ろしい病気です。
原因となる血栓や動脈硬化を防ぐには喫煙や飲酒をなるべく控え、血液をサラサラにする効果のある食べ物やサプリメントを摂るのが有効です
。 青魚や野菜類、納豆などの食材を積極的に摂り、赤みみず粉末やDHA、EPAなどのサプリも活用して脳梗塞を予防しましょう。