更年期障害をうまく乗り越える方法
更年期障害は、早いうちから対策をすればある程度予防することができます。
症状がひどくなってからでは病院で治療をしなければならないケースが増えるので、変化にも早く気づくことが大切です。
プレ更年期が始まる30代後半頃からは、自分の心と体の変化に敏感になりましょう。
しかし、どんな対策が良いのかわからない人もいるでしょう。
あまり難しく考えず、自分のペースで健康的な生活を送るようにすれば良いのです。
まずは、できることから始めましょう。
生活習慣を整える
更年期障害を予防するには、まず生活習慣を整えることが重要です。
次のような生活を心掛けましょう。
運動は、ストレスを解消するのにとても役立ちます。
運動不足の人でも無理なく行える、ウォーキングなどの有酸素運動を積極的に取り入れましょう。 また更年期が始まっている場合は、
不眠に悩む人も少なくありません。 朝日を浴びたり日中に体を動かしたりして、睡眠のトラブルを緩和させましょう。
楽しみを見つける
やる気が出ないなどの精神神経系の不調を少しでも感じる場合は、ワクワクできるものを見つけましょう。
ワクワクすると、ドーパミンの分泌が促されます。
これは幸福感を感じる物質なので、晴れやかな気分になったり前向きに物事を考えられるようになります。
例えば新しいことにチャレンジすると良いでしょう。
- ハイキング
- 水泳
- エステやネイルなどの自分磨き
- カルチャーセンターで習い事をする
- 海外ドラマを見る
など、外に出るのが億劫な場合は、家でもできることから始めてみましょう。
海外ドラマを見るだけでなく、パン作りやジャム作りなども気分が変わるのでおすすめです。
意識して笑顔を作る
もっと手軽な対策の方法もあります。
笑顔を作るという方法です。
早速次の手順で、笑顔を作ってみましょう。
- 顔の前に鏡を置く
- 口角を思い切り上げる
口角を上げるだけでもセロトニンの分泌が促されるため、幸福感を得やすくなります。
お笑い番組などを観て、声を出して笑うとより良いです。
また副交感神経系が優位になるので、リラックスも期待できます。
もし仕事中や家事をしている最中に無表情になっていることに気づいたら、口角を上げるようにしましょう。
アロマを活用してみよう
アロマの中には、エストロゲン様作用のあるアロマもあります。
女性ホルモンのエストロゲンホルモンに似た働きを持っているため、更年期障害に良いです。
エストロゲン様作用のある主なアロマを以下にまとめました。
- クラリセージ
- フェンネル
- サイプレス
- セージ
これらを植物性のマッサージオイルに1滴ほど垂らし、肩やお腹などの気になる部分に塗ってマッサージしましょう。
ラベンダーやローズマリー、柑橘系のアロマも、不眠や集中力の低下などの改善に役立ちます。
シーンに応じて使い分けてみましょう。
ハーブティーでリラックス
ハーブティーには、リラックス作用やリフレッシュ作用があります。
更年期障害のときはこれらの作用にプラスして、次のようなホルモン様作用のあるハーブティーを選ぶと良いでしょう。
- マリーゴールド
- アンジェリカルート
- リンデン
- オレンジフラワー
- ホップ
これらのいずれかだけでなく、この他の様々なハーブもブレンドしたほうが飲みやすいです。
ただし更年期のときは、考えるのが面倒なこともあるでしょう。
そんなときは、更年期障害対策としてあらかじめブレンドされているハーブティーを選ぶことをおすすめします。
市販薬に頼るのも一つの方法
更年期障害が出始めている場合は、これ以上ひどくならないように予防したくても、忙しくて対策ができない人もいるでしょう。
しかし何もしないと、日常生活に支障をきたすこともあります。 そのような場合は、市販薬に頼ることを考えてみましょう。
更年期障害用の市販薬には、漢方が使われていることがほとんどです。
例えば、次のような漢方が配合されていることが多いです。
- 芍薬
- 当帰
- 桂皮
もちろん含有成分を確認したり自分に合うかを調べたりすることは大事ですが、このような漢方は基本的に副作用の心配は少ないため、安心して服用できるでしょう。
更年期障害に効果的とされる、当帰芍薬散などの三大漢方のいずれかを選んで使用するのも良いでしょう。
今日からでも始められる、日常生活の中で簡単にできる対策の方法を紹介しました。 まずは食事や運動、睡眠などの、基本的な部分を見直してみましょう。
そして自分で不調を感じやすい部分をしっかりと認識して、その点を改善するのに効果的な対策をすることが大事です。
精神神経系の不調を感じる人も多いので、自律神経を整えるのに効果的な対策を試してみましょう。
考えるのが面倒ならば、市販薬に頼るのも良いと思います。
とにかく無理をせずに、今自分ができることから試していくのが更年期障害を上手に予防するためのコツです。