シミは漢方で綺麗に治したい【体の中から治すシミ対策】
知らない間に顔にできてしまい、一気に老け顔に見えてしまう原因となる「シミ」は女性の天敵ですよね。
高額な美白基礎化粧品や、美容皮膚科でレーザーを受けるなんていう人も少なくないのではないでしょうか。
もちろん、美白化粧品や美容医療も、美肌には直接的で即効性があります。
しかし「皮膚は内臓の鏡」とも言われておりますので、まずは身体の中から根本的な改善をしていかないと、肌の悩みを繰り返す人生になってしまうことも考えられます。
漢方薬は内臓を丈夫にして美肌にも効果的
そこでこちらでは、シミができてしまうメカニズムを理解して、病院でも処方される「漢方薬」から体質改善をすることで、お肌にアプローチするという方法をご紹介します。
ついついシミやニキビなどの皮膚トラブルが起きてしまうと、「スキンケアをしなくては!」と考える方がほとんどではないでしょうか。
しかしながら、東洋医学ではそれらの皮膚トラブルの主な原因はお肌表面だけではなく、身体の内側にある内臓に原因もあると考えられています。
根本的な体質改善を行うことが、美肌への近道というわけです。
瘀血(おけつ)体質を改善してシミを治す
東洋医学の用語には血(けつ)と呼ばれるものがあり、ワード自体は一度は聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
東洋医学で言うところの血(けつ)とは、身体の全体に栄養を配り、老廃物を回収してくるものと考えられています。
その、身体全体の血のめぐりが滞っている状態のことを「瘀血(おけつ)体質」と呼びます。
血液は、不要な老廃物を回収する役目もあるのですが、瘀血体質では本来であれば血によって排出されるべきメラニンという黒色色素が定着してしまうことで、シミができやすくもなります。 そ
のため、東洋医学では美肌への解決策として瘀血体質の改善が必要だとされているのです。
瘀血体質を改善する方法として、漢方はとても有効な手段であり、繰り返すシミやしつこいシミにも効果的です。
肌のターンオーバー(代謝)の仕組み
お肌にももちろん血がめぐっているため、本来の状態であれば必要な栄養を配り、常に新しく元気な細胞を作ることができるので、正常にターンオーバーを繰り返している状態であれば、皮膚トラブルは起きにくいのです。
本来であれば、このターンオーバーによって古い角質が取り除かれ、新しい肌が作られるはずですが、瘀血状態であるとこの代謝の仕組みが乱れ、色素沈着の原因になってしまうのです。
肌のターンオーバーとは
皮膚は、真皮基底層から新しい皮膚細胞がつくられ、それが上へと押し上げられて、肌の表面に出てきます。
やがて垢や古い角質となり剥がれ落ち、約6週間で新しい細胞と入れ替わります。
紫外線、乾燥などの外からの刺激によって必要な角質層が剥がれ、ターンオーバーのサイクルを乱してしまう場合があります。
肌を綺麗にする漢方薬
瘀血体質改善におすすめの漢方は、血の巡りを良くするとされている「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」という成分が入っているものを選ぶのがおすすめです。
また肌荒れや、イボなどにも効果的だとされている「薏苡仁(よくいにん)」がセットで配合されているものもあります。
これらは美肌だけではなく、冷え性や婦人科系の症状、関節リウマチにも有効とされる成分が調合されており、一度専門家に相談してみるのもよいかと思います。
女性にはとてもおすすめです。
漢方薬は高価というイメージがありますが、最近では漢方薬を処方する病院もありますので、お近くで探してみましょう。
冷えは万病の元とも言われております。お肌のトラブル以外にも、睡眠障害や婦人科系疾患などのさまざまなトラブルにつながります。
睡眠障害でも上記のような漢方を処方してもらえるケースもあります。
日々のスキンケアはもちろん大事ですが、一度内臓から皮膚トラブルを改善する方法を試してみてはいかがでしょうか。
専門の外来がなくても、内科や婦人科でも処方してもらうことは可能です。
ただし漢方ですぐに体質が急変するということではなく、続けることで体質が改善されていくものなので、長期戦と心得て早めに対策して行かれるのがよいと思います
。 急な変化より、徐々に改善されるのが正しい変化と言えるでしょう。